数学の本質は、人をあっと言わせることでも、たくさんの人に理解してもらって業績を愛されることでも、早く、華麗で、素敵な解法を100万個覚えていることでもない。
特に自分のような凡庸な人間にとっては、ひっそりと人知れず、いつか役立てれば嬉しいし、だからこそそれを誇りに思える。
それに、一つこれと決めた問題を必ず自力で解こうという数学に対する忠誠心のようなものもあるんだよ。
人間が覚えられるものは限界があるけど、作り出せるものには限界がないだろう?
そういう人が一見愚鈍に見えることがあっても、どうか、馬鹿にしないで欲しい。
君は答えを見るだろう?
僕は答えを作るんだから。