ガウス整数環 (Gaussian integer)

昨日は素数を複素数に拡張した複素整数環について考えました. ガウス整数環とは, Cを環と見做した場合の部分環で次のように定義されます. Z[i]={m+ni∈C|m,n∈Z} まずはその性質について基本的なところを見てい … 続きを読む

総和の話(2)/距離空間と可分性

総和の話の続きです. 【(iii)→(ii)】 絶対収束すれば各項の順序を並び替えた級数も収束する. 各項の順序を並び替えるという操作は, すなわち添字集合Nから自己同等写像を考えることに等しいから, (ii)が成り立つ … 続きを読む

一様収束と級数

今回は幾つかの例を交えて, 一様収束性の判定を議論していきます。 級数和の虚数を取る場合などは, fourier級数の扱いに慣れていればもっと楽な気がしますが・・その知識が欲しい。 やってみると、一様収束性の判定にはパタ … 続きを読む

Bernoulli number

解析の話ですが、最近ベルヌーイ数を用いてベキ乗和の一般形を表示する証明を手がけました。 ベキ乗和の一般形とは, なる形で表される関数のことで、高校の範囲で公式化されているm≦3の場合を拡張し、全てのmについて(m,n)の … 続きを読む

無限級数和の解法 §1: 準備

数列の部分和 の極限, 無限級数和の収束判定法は幾つか知られているものの, その和を求めるのは容易ではないのです。ここに自分用ノートとして重要なアプローチを解説します. §1. 準備 まずよく知られている次の4つの級数展 … 続きを読む

中学の新課程内容で気になったこと等

指導要領の改変により, 中3以降の数学に「同値類への分類」,「ユークリッドの互除法」といった群論の概念を踏襲するものが出てきました. それで驚くことがあります. ガロア200周年も関係しているのでしょうか. 今日は中三の … 続きを読む

対数

昨晩は微妙な考察をしてたら夜が明けてしまいました(なぜ微妙かというと, 本筋からそれてしまったため)。 前半はそういう主旨です。 ——————&#8 … 続きを読む

もう少し詰めたい!!

8月末までに・・ 専門 [多様体論/位相幾何論/微分幾何論] ・ホモロジー/コモロジー ・引き戻しの扱い ・埋め込みの例もう少し ・3次元以下のトーラス(で定義される連続微分可能関数)の扱い 基本 [解析] ・ルベーグ積 … 続きを読む